Orbit Fusion Wireless Trackball

Kensington
Orbit Fusion Wireless Trackball上から
型番
K72362JP
操作球径
40㎜
ボタン数
5
接続方式
2.4GHz独自無線
給電方式
単3電池×1
読取精度(dpi)
400
400〜800
800〜1,500
保証期間
3年

2020年に入って、それまでの長い沈黙を破った感がある大家Kensingtonの新モデル、Orbit Fusion Wireless Trackballの登場です。おお。左右非対称型のOrbitと来ましたか。

まず本機の外観を動画で。回転台に乗せて回しているだけの動画で、視点も固定ではありますが360度見られます。静止画よりこの方が伝わる情報もあると思うので参考にどうぞ。ここから何を見てとるかは貴方次第。

はじめに

Orbit Fusionは、歴史あるOrbitシリーズの最新型となります。私は初代Orbitからのトラックボーリストにしてオービタリスト。トラックボーラーにしてオービターを自称する私がこれを買わない理由はありません。すみません。個人的にお祭り状態なので妙なテンションになっています。

いい機会だと思ったので物は試し、人生初の海外通販を利用してみました。米国Amazonからの購入ですが米Amazonはこれに関して日本への直送はしてくれなかったので転送サービスを併用。発売日前に最速配達で購入予約、15日に発売された荷物が2日後に転送所へ届き、そこから日本の地方都市在住の私の手元に……発売日から数えて丁度2週間で到着しました。金額はぶっちゃけ2台買えるだけかかりましたが、いいんです。相手は他でもないOrbitですから。Orbitじゃなければここまではしません。

Orbit Fusion 米amazonのパッケージ

そんなわけで

そうして遥々、アメリカはテキサス州サン・アントニオ地区からフリッツ・フォン・エリックのテリトリーだったであろうダラス空港を経て全米をサーキットし、更にはブラックキャットさんの手引で海を越え10月からの新シリーズに備えて名前の通り地球軌道のオービターと化して来日してきた私のOrbit Fusion。まるで往時のプロモーターみたいな経験させてもらいましたが、うーん、めんこいめんこい。据え置き型のOrbitとしては実に11年ぶりの新型となります。Orbitは代々入門機という位置づけだったと思うのですが、新型はボタン数も増え、ちょっと贅沢した作り。TurboRingがOrbitの名前を取り込んで融合したようにも思えます。Orbitは本来、左右対称型ですからね。いや。そうじゃないからって今更特に不満もないですけど。

Orbit Fusion 米amazonのパッケージを開封したところ

既存の機種で直接のライバルとなる機種はエレコムのDEFT PROでしょう。私が現在メイン機に据えているのがDEFT PROですので、その2機種の比較も後々やりますが、まずはOrbit単機でのレビューを一席。

外見

Orbit Fusion斜め後方から

黒本体に操作球が赤の組み合わせ。この操作球の赤はKensington製品では珍しい紅色。SBTEM7wirelessやOrbitMobile先輩の操作球はパッと見赤、よく見ると橙色っぽいのですが、こちらはPFEVWTと似たような色合いの赤。一般的なトラックボールの赤という感じですね。全体として黒赤で塊感というか、存在感あります。

発売前に、大きさはDEFT PROと同じぐらいじゃないかと予想していましたが、実際にはOrbit Fusionのほうが幅が若干大きいかな? ぐらいの感じでおおよそは想像通りかなと思います。ボタン配置も似ていますが、握った感覚は微妙に違っており、やっぱりこう、日本製とアメリカ製の違いみたいな雰囲気は感じます。

なんと申しましょうか、DEFT PROに輪をかけて絶妙なサイズ感で、リストレストがあった方が動かしやすいようで、無いほうが動かしやすい気もする。ちょっと私の感覚がDEFT PROに最適化され過ぎているきらいがあるので、その感覚を一旦忘れられるぐらいの期間使ってみないと、正確なところはなんとも言えませんね。それですら私の主観ですし。現状ではとりあえずリストレストなしのほうが若干動かしやすい気がするので、このレビューに関してはリストレストなしで扱っています。普通に扱えるんですよ。あくまで「より具合がいいのはどっちやろか」と考えた場合に悩んでしまう、という話です。

搭載ボタン数は5。筐体天面に右クリックボタンがひとつで、あとは筐体左側面に固めて配置されています。最近の入力機器事情を思えば5ボタンは決して多いとは言えないと思いますが、どうせ私は持て余すに決まっているので不満なし。

Orbit Fusion右クリック側 Orbit Fusion Wireless Trackball左クリック側斜め後方から Orbit Fusion Wireless Trackball右クリック側斜め上から

そして、最大の特徴たるスクロールリング。こちらも黒のプラ素材で成形されています。OrbitScrollRingのような若干柔らかい感触の樹脂製ではなく、本体などと同じ硬質のプラ素材が使われているようです。嘘つけ俺。よく見たらやっぱちょっと柔目の樹脂素材っぽいものが外周に履かせてある、ブルドーザーの履帯みたいな感じになっています。これ、操作感覚に影響はありませんが、微妙に動くんですよ。外そうと思ったら外せそうです。

接続方式

2.4GHz独自無線式のみです。レシーバ(ドングル)をPC本体のUSB端子に差し込んで使うやつですね。私はこれには渋い顔。なんでBluetoothを付けなかったんだ。結構な価格する癖に。まぁ今回はしゃーない見逃してやるからいずれBluetooth搭載版も出して下さいよ買うからさ。どうせ部品なんて同じようなもんやろ。

Orbit Fusionとレシーバ、変換コネクタ

付属のUSB Type-C変換コネクタはなんとなく付属してるだけっぽいので、本体への収納などは考えられていません。親切なのか余計なお世話なのか。USB-Cが採用されている新し目のPCを使っているけど対応品を持っていないので端子が空いている、みたいな状況なら役に立ちますかね。USB-Cしかついてないような尖った機種ならまず間違いなくBluetoothもついてるでしょうから、そっちをサポートした方が親切だったんじゃねぇのと思います。なんとなく昔のPS/2-USB変換コネクタを思い出しますが、どうせそのうちありふれて来るんだろうし紛失したところで、って感じなんですかね。

ただまぁ、独自無線式ですから接続は簡単。USB端子に差すだけなので、気をつけるのはUSB端子の裏表ぐらいのもんでしょう。レシーバは変換コネクタと違い本体裏面に収容可能となっていますが、なんでしょうね、この画竜点睛を欠くというか仏作って魂入れずというか、絶妙に芯を外してゴロを打たせにくる感じ。トラックボールだけに転がせって? おどれはツーシームか。

操球感覚

Orbit Fusion操作球横から
OrbitScrollRing操作球横から
OrbitOptical操作球横から
初代Orbit操作球横から

40㎜操作球の感覚は私にとって実家のようなもの。とてもいい感じです。といつもの調子で終わらせるのもこの祭りの最中につまらないので、もうちょい突っ込んでみます。

私は普段、エレコムのDEFT PROを愛用しています。Orbit Fusionが到着し興奮状態で開封して数点写真撮影しさあ使ってみるぞと繋いで、最初に動かした時は、ポインタの動きにフワフワした感覚がありました。これは恐らくですが、私が普段愛用しているDEFT PROのセンサー解像度が固定式なのに対し、Orbit Fusionのそれが可変式なのに由来していると思います。

普段使っていてその感覚が染み付いているDEFT PROの場合、1000カウントで常用しています。この読取解像度は3段階で変更が可能となっていますが、設定した解像度はあくまでその数値で固定されています。一方Orbit FusionもDEFT PROと同じく3段階の設定変更が可能ですが、うち上の2段階は400-800と800-1500の自動可変式です。ユーザーが操作球を動かした速度などによって可変するようになっているのでしょう。その元々の設定の違いから、ポインタを動かした際に、ふわん、という感触を覚えたのだと思います。

この固定式と可変式はトラックボール各製品に様々採用されています。エレコムは固定式、KensingtonとLogiの近作は可変式という感じですが、特に気にするほどのことでもなく、数分使っていればOrbit Fusionの感覚に慣れて、そのふわっとした感覚は消えました。慣れてしまって以後は問題なくフツーにポイント操作出来ています。試しにマイクラやってみましたが問題ないですね。あっ。村人がニートになってやがる。

ポインタの反応に関しては、特に優れているとも劣っているとも感じない、極普通の感触だと思います。上記した可変式解像度の動き、という感じですね。固定式とどっちが良いかは個々人の好み次第だと思います。私はどっちでもいいです。

注意

決して公式の情報ではないことを念頭に読んで頂きたいのですが、複数のオーナーさんの報告によると、OrbitFusionの一部の個体は、搭載しているセンサー周りにどうも持病というか不具合を抱えているようで、操作球を速く動かした際にポインタが追従してこない個体があるようです。

幸か不幸か、私が所有している個体にはそういう症状は今のところ出ていませんが、まともに動いていない状態を撮影した動画なども出てきていますので、不具合を抱えた個体が存在しているのは間違いないようです。もしポインタの追従性に疑問を感じる個体が手元にある場合は、Kensingtonに問い合わせることをおすすめします。

Kensington お問い合わせ

私が所有している個体に不具合が出ていれば率先して問い合わせるのですが、本当に幸か不幸かまったく問題ないもので、なんとも表現しづらいことになってしまいました。不具合をそうと知らず苦労されている人がいないことを願います。

一方でその……なんと申しましょうか、初期ロットってなこういうことも往々にしてありますから、お手を煩わせることになるのを、どうか許してやってくれませんか……。Orbitがポンコツ扱いされているのを見るのは忍びない……。いや、ハズレ個体を引いてしまった人が一番の被害者ですが、本当にお見舞い申し上げます。Kensingtonは何らかの対応を取ってくれると思いますので、面倒だろうとは思いますが、どうか問い合わせを。

40㎜操作球

20年現在、トラックボールの主流は親指型だと思います。ということは、多くの人にとってトラックボール操作球事実上の標準サイズは34㎜でしょう。そこからすると6㎜ほど大きいことになりますが、この40㎜操作球ってのは大きくもなく小さくもなくの足るを知る感じが実に具合がよく、平均としてはアメリカ人よりも掌が小さいであろう日本人にもより適した大きさだと思います。まぁ、操作球の大きさだけでトラックボールの良し悪しが決まるものでもないのですが、ひとつの参考にはなります。

更には、同じ径の操作球であっても、表面がどれぐらい露出しているかでまた操作感覚が変わってきます。Orbit Fusionは操作球の周囲にスクロールリングが設けてある都合もあってでしょう。露出面は若干控え目な感じなので、3本指での操作はちょっと厳しいかな。間にスクロールリングがあるので、人差し指と中指の正統派直球握りで操作球を制御して、薬指は基本的には右クリックボタンに載せておくのが、私がOrbit Fusionを使う歳の基本型になるでしょう。手が完全にその型を覚えてしまえばスクロールリングの暴発も気にしなくていいレベルになると思いますが、私はまだ無意識に3本指を使おうとするらしく、その際は、リングの暴発こそありませんが、右クリックをいい位置で押せない事があります。

手元にある40㎜球を比較してみました。虎は死んで皮を残しトラックボールは球を残す。黄泉の国から戦士たちが帰ってきた。かつての愛機たちがタタリ神にならないよう念入りに供養しつつ。

OrbitOptical操作球の重量
初代Orbit操作球の重量
Orbit Fusion操作球の重量
OrbitScrollRing操作球の重量

手持ちの40㎜操作球を並べて測ってみました。軽い順にOptical、初代、Fusion、ScrollRingとなっています。こうして見ると3代目(ScrollRing)が異質なだけで、あとは誤差のレベルで同じですね。並べてみて改めて思ったけど、初代以外は全部現役ってどういうこと。

曾孫の誕生を一族上げて祝うべく久々日の目を見た初代ですが、地層の奥底に眠っていたので人前に出すのにだいぶ往生しました。必死こいて磨きましたが限界もあります。初代は全部で3台ほど持っていたはずなのでまだ他の個体が物置などに冬眠しているはずなのですが、元気にしてるかなぁ。光学式でない時代の操作球には、現代では失われた透明感があります。

数値で見てみようと思い計測しましたが、Orbit Fusionの操作球は初代(後期型)と同じで、伝統に則った重さということでしょうか。こうして見るとScrollRingの重さが際立ちますね。実際操作するとそんな差は感じませんけど。

操作球の重さは操作感覚に直接響いてくるもので、大玉が主流だった時代のトラックボールは言わずもがな、ボール内蔵式マウスでも球は軽いほうがいい、いや重いほうがいいと色んな意見がありました。最近のトラックボールですと、HUGEがそうだったように、球径を問わず軽めの球を搭載して軽快な操作感覚を追求する方向が主流になりつつあるのかな、と思います。想像ですが、重いの軽いのできゃっきゃじゃれていた時代から随分と時間も経ちましたし、センサーの高感度化や操作球そのものの製造技術の進歩、部品設計の最適化なども進んだでしょうから、今には今の丁度いい感覚があると。

そりゃあね。ケムール人が挑戦してくる年になったんですから、彼のようにトラックボールも軽妙に走らせてナンボな時代と。2020年なんて遥か遠い未来だと思っていましたが、いざ迎えてみりゃ相も変わらず球遊びときたもんだ。

操作球取出口

ここまでお膳立てして、黄泉の国から戦士たちの御球が還ってきてるんですから、やりますよねそりゃ。載せ替え。操作球は筐体裏に穿ってある穴から押し出すようになっています。

が。この穴が小さいんですよ。ぱっと見は相応に大きそうなんですが中で細くなっていて、小指の先も入りません。これはいけないぞぉ。測ろうとしたけど絶妙にノギスの歯が届かない。結局、消しゴムつき鉛筆の消しゴム側で押して取り出しました。ペン先使えばボールペンでも行けるかもだけど、トラックボールの御霊たる操作球を尖ったもので突くなんてとんでもない! 嵌め込みもかなりきつめで、取り出すのにはちょっと手間がかかりました。まぁこの辺は弄っているうちにある程度は緩んでくるでしょうけど、うーん。そんな徹底して芯を外してこなくてもいいだろうに。ユーザーには気持ちよく打ち返してもらってナンボだろ。防御率上げてどうすんだよKensington。

Orbit Fusion裏面 Orbit Fusion裏面

ついでなので裏面についても多少触れておくと、裏面には操作球取出口と、電池ボックス、電源スイッチがあります。電池ボックスの蓋は例の「壊れそうな蓋」ですが、Orbit Fusionの場合は緩めというか簡単に空いてくれます。MA-BTTB130系のもそうでしたが、最近はこの手の部品の製造技術も上がったのかな? ついでに電源スイッチも入れやすいです。功罪あると思いますけど。ここもMA-BTTB130系と似たような感じですね。

新型のセンサーは普通に初代Orbitの操作球でもトラッキングしてくれました。まぁちょっとこの初代の球は似合いませんでしたけど。当初はウッキウキで全球載せ替えて写真撮ってキャッキャするつもり満々でしたが、やめた。萎えた。操作球のお歴々が恨めしそうに私を見ている。やめて! タタリ神にならないで! ってか俺がタタリ神になりそうだわ。

Orbit Fusionに初代Orbitの操作球をFusion

うっかり引っ張り出してしまった初代Orbitを現行PCに繋いで動かしてみたところ、当然解像度が足りないので動きは遅いのですがホールド感といいクリック感といい、やはり私にとって最も神経が通ったトラックボールであることを再確認しました。まそれはいいんですが、弄ったのはせいぜい数分だと思いますよ。取り外してOrbit Fusionに戻ったら、新型のポインタ移動速度について行けなくなってるったらありゃしない。たった数分で感覚が大幅に狂ってしまい、元に戻すのに少し時間を要しました。やっぱ危険な入力機器ですよトラックボールってのは。

スクロールリング

Kensington社製トラックボールの大きな特徴であるスクロールリング。他社が安易にリスペクトすることもなく、その唯一無二感は(特許に守られてるので)未だ健在。これまでも色々工夫されながら同社製トラックボールに搭載されて来ましたが、最新型はというとですね……えらい軽いな。感触はまー軽い。というか意図的な抵抗がなく普通に回る感じです。おかげでぐるぐると回転させやすくなっているので、従来のものより、長いページのスクロールに適応させた感じなのかなぁ。うーんでもこれは好みが分かれそうな気もする。

まだ下ろしたてだからでしょうか、リングを素早く回すと、シャッシャッとプラが擦れる音がします。これは個体差だといいけどなぁ。経過観察しないといけませんね。ずっとこの調子なら正直どうかと思います。新品の状態でもちゃんとしとけよと思いますが、まぁそのへんはOrbit贔屓が身を挺してでも庇いたくなるところです。どうか、もう少し長い目で見てあげて。

……で、実機入手から今日で6日目。リングはだいぶ馴染んできたと思いますが、やっぱり少し擦れる感覚はあります。うーん。入手直後ほど不快に思わなくなったのは、部品が馴染んだのかそれとも私が感触に馴染んだのか。

OrbitScrollRingのスクロールリング横から
Orbit Fusionのスクロールリング横から

据え置き型先代のOrbitScrollRingと比較するとですね、先代のスクロールリングは末広がりに緩やかなRがつけてある富士山型のめでたい感じでした。新型のスクロールリングは、よりダイヤルっぽく硬質で直線的になっています。写真で見る限り操作球の露出面積も違う気がしますね。先代のものと違って、スクロールリングの縁に指をかけて扱えるようになっていて、また、恐らくは意図的に回転時の抵抗が少なくなるよう作ってあるのだと思いますが、ゆっくり回す際は問題ないものの、早く回した際の擦れる音がちょっと気になる感じで、なんかこれ、登場した頃のEM7のリングに抱いた感想と似てるな。EM7のリングよりは径が小さく、縁も滑り止めもいい具合に作られているのでだいぶ扱いやすいですが、最も駄目ポイントだったスレる感覚で先祖帰りしてどうすんだよ。

使い始めたばかりの頃の感覚では、私はOrbitScrollRingのリングのほうが好きでした。使い始めて一週間弱の感覚では、リングの上面角を押さえて回してもよし、側面を指の腹で回してもよしと、そうですね、リングを回すための指の置き方は先代よりも自由度上がっていると思いますし、それがいいと感じる時もあります。なかなか評価が難しいですね。とにかくスレる感覚が困ったものなので、これが時間経過で消えないようならグリスアップで対応出来るだろうか。でもうっかりはみ出したりしたら嫌だしなぁ。

回転に使用する指は、どうでしょうね人それぞれだとは思いますが、私の場合は人差し指薬指のチェンジアップ型。人差し指中指だとちょっと窮屈になる気がするので、現時点では人・薬の2本指で制御する感じです。リング操作時に指が操作球に触れにくいよう設計されているのか、今のところリング操作時のポインタ誤動作はあまり発生していません。

ほいであの、2日ほど弄ってて良く見たら、スクロールリングはこれ、外側のギザギザ部は別パーツになってるみたいです。無理やりむしれば外れそう。やらないけど。要はその、マウスで言うところのスクロールホイールの中心部、一休さんが渡る部分に巻きつけてあるラバー的な部品、あんな感じでリングの外径部品、少し軟質の樹脂部品かな。それがはめ込んであるようです。もし私の見立てが正しいなら、この樹脂が劣化した時用の交換部品なんかが発売されるかも知れませんね。……ないか。

ん〜。しかし。ちょっとスクロールリングに関しては消化不良感が残ります。正直。回転が軽くて慣性スクロールなんか設定する場合は良いかも知れませんが、うーん。

ボタン

公開されていた写真でもわかってはいましたが、筐体天面の右クリックは、私が苦手な板バネ風ボタンです。とはいえ単純な別パーツボタンよりもよほど複雑な部品構造をしているようなので、手抜きでこうなったわけではないと理解しますし、感触も特に悪くありません。普通です。

Orbit Fusionの右クリックボタン周辺Orbit Fusionの右クリックボタン周辺

またこの曰く付きの右クリックボタンを含んだ筐体天面、スクロールリング部周辺の部品と筐体天面後部部品とのつなぎ目にはステータスランプが埋設されていて、電源投入時や解像度切替時に点灯点滅します。ちょっと写真解りづらいですが一応光っているところを撮影したものです。ストロボで消されちゃったけど、実際にはもうちょいハッキリ光ります。

筐体左側面の左クリックボタンを中心としたボタン群は、下部に立派なサムレストがあって、ここに親指を乗せるとキッチリ左クリックの位置に来ます。当たり前ですけど、サムレストに親指を預けて制御する感覚は具合いいです。このボタン部はサムレストの具合も含めてDEFTっぽいですね。

Orbit FusionとDEFT

灰色のボタンはこれ、なんか特殊機能でも付いてるのかと期待しましたけど、別になんてことない普通のボタンでした。場所的にはいいとこにあるので、ボタン機能割り振りに一家言ある人なら有効な使い道を発見してくれるでしょう。私はほぼ使いませんが、世間的にはホイールクリックって結構利用されているようなので、当たり前ですがホイールボタンではなく単純なボタンですから、押し心地は格段に良いです。最近はマウスでもホイールクリックボタン機能をホイールとは別のとこにつけてあるものがありますが、あれよりもだいぶいいでしょう。押す場所が、普通はホイールがあるはずの場所ですからね。

それって要は3ボタン時代の中クリックってことでしょと言われりゃ返す言葉もありません。確かに本末転倒気味な気もします。

Orbit Fusion横から

見た目の印象より実際には結構狭い範囲にボタンが集中している上に、スクロールホイールの出っ張りがありませんから、親指を滑らせるだけで全てのボタンに移動できます。これは私も弄ってみて初めてわかった感覚でしたが悪くないです。高評価される人も居るんじゃないかと思います。狭いと言っても左クリックには相応に面積が割かれているので誤爆はしませんし、その他のボタンも小さめですけど、目視しなくても今どのボタンに指が当たっているかは判別できます。

あとは、KensingtonWorksとの連携で使い勝手がどう化けるかでしょうか。今日のところはやりませんがいずれ検証してみます。

左クリックスイッチ2つ問題

Amazonレビューで詳しく報告されている方がいますが、Orbit Fusionの左クリックボタンは内部にスイッチが2つ搭載されています。私の握り方では違和感を覚えませんでしたが、左クリックボタンをあちこち押してみると、確かに2つ搭載されていることが確認出来ます。

私の場合は手が小さいこともあり……というのはあまり関係ないか。DEFT PRO使用時もそうなのですが、結構深く握り込んでいるよ上に、親指の指先でクリックするため、私の使用環境下ではこの2つのスイッチが感触などに悪さをすることはないのですが、もう少し手前、左クリックボタンの中心よりやや後方、灰色センターボタンとDPI切り替えスイッチの中間点の真下付近を押すと、2つのスイッチが反応して「カチチッ」という感触になります。すごいな。ハードウェアとして実装されたダブルクリックフィーリング(決してダブルクリック機能ではない)ってあんま聞いたこと無いぞ。

DEFT PRO 左クリックボタンの削れ具合

うちのDEFT PRO1号機。私が左クリックを押す部分が人肌サンディング効果でテカっています。ぉあんだまぁいたぁむ♪ この辺を親指先で押す感覚で扱う人は、Orbit Fusionの左クリックボタン2重スイッチの感覚に悩まされることはないと思います。私もその点はまったく苦にしていません。

仮にそのハードウェアダブルクリック感が発動しても、信号は取り消されているのかダブルクリックは発動しないようですが、なんだこりゃ。

これ、仮に私と同じ持ち方をしていても、親指第一関節と第二関節のつなぎ目付近から親指を反らせて、親指の腹を使ってクリックする人は、この感触が発生するかも知れません。トラックボーラーならこの押し方する人も居ますもんね普通に。私は親指は軽く内側に曲げている状態でクリックしているので不幸中の幸い普通に操作している分にはまったく問題ありませんが、あー。日常的にこの感触だったら、これは気になるだろうなぁ。なんでこんな不思議なことをしたんだKensingtonは。

ソフトウェア機能拡張

モニタの前の皆さまこんばんは。KensingtonWorksのお時間です。

基本的にボタン機能拡張を利用しない私がいつも困ってしまうのがこの項目なのですが、とりあえず思いついた設定を試しつつ機能紹介してみます。

Windows版KensingtonWorksを例に取ります。新機種であるOrbit Fusionを認識させるためにはOrbit Fusion発売後にリリースされたバージョンのKensingtonWorksを要インスコ。今回の例はv2.1.19です。インスコして繋ぐとすぐ認識されます。

KensingtonWorks上のOrbit Fusion設定画面、天面
KensingtonWorks上のOrbit Fusion設定画面、側面

画像がOrbit Fusionの設定画面。画面右上にある四角形の透視図アイコンをクリックして、筐体天面のボタン設定と側面のボタン設定を切り替えます。

KensingtonWorks上のOrbit Fusion設定画面、ポインター設定
KensingtonWorks上のOrbit Fusion設定画面、スクロール設定

これ、正直わかりづらいですよね。ここ10年ぐらいのフラットだのマテリアルだのは判りづらくてかなわん。

KensingtonWorks上のOrbit Fusion設定画面、ポインター設定
KensingtonWorks上のOrbit Fusion設定画面、スクロール設定

画面左側には「ボタン」「ポインター」「スクロール」の設定項目があります。ポインターとスクロールはそれぞれ速度などが調整出来ます。

ポインター設定内に「遅いポインター」という項目があります。初期型のEX-G親指やMX ERGOに搭載されている、ボタンを押すとポインター速度が遅くなる、あの設定ですね。この機能を例に取ってみます。

「Alt」「Shift」「Ctrl」のいずれかのボタンを鍵キー(変な言い回しだけど察して)として選択した上で機能を有効にすると、その鍵キーを押下しながらのポイント操作で遅いポインター機能が発動します。

皆が皆、左手でのキー操作込みで入力機器を扱ってくれるんだったらこんなに多ボタン&高機能化しないでしょうとは思いますがさておき、ここでは例として鍵キーにShiftを採用します。

一方で「ボタン」設定拡張には、そのShiftキーをOrbit Fusionの任意のボタンに割り振る機能がありますので、あの妙に目立っている灰色のボタンにShiftキーを割り振ります。すると、灰色ボタンを押しながらのポイント操作で「遅いポインター」機能が、右手一本で可能になります。

更には、Shift押しながらのスクロールホイール上下(Orbit Fusionの場合はリング回転)はOS上で左右スクロールに割り振られていますから、この例の場合、遅いポインター機能と左右スクロールが同時に実現しています。KensingtonWorks上の入れ子設定と更にはOSの標準設定とが渾然一体となって、なんでしょう。こんな面倒くさい処理をこなさないといけないってOSもドライバも大変やわ、そら。

とまれ、こんな感じでKensingtonWorks内で設定を入れ子にしても一応動いてくれました。ボタンのカスタムについては各人色々とこだわりもあるでしょうから、あとは思う存分弄るといいじゃない。

ついでに言うと、フィンガー型トラックボールに遅いポインター機能って、まず必要ないんだよね。アハッ

私も昔はこういうの嬉々として弄ってたんですけど、細かくカスタムすればするほど、OSが変わったりマシン環境が変わったりしたときに絶望することになるので、すっかりそういうことはやらなくなってしまいました。だいたいAppleのせいです。あいつ、OSXに切り替わるときにポインタの加速度設定とか根っこから変更しやがった、っていうかNEXT STEP仕様になっちゃったからね。それまでカリっカリにチューニングしてた俺設定がぜーんぶパーよ。旧OSの仕様とかもまったく公開されなかったから、再現もまず不可能になってしまって。

Appleの悪口書こうと思ったらあと2つぐらいサイト作れそうな分量になるのでこれぐらいにしときますけど。

左手での利用

これは特殊用途ですので一般には参考にならないと思いますが、左で持った感覚が結構いいです。特殊用途ですよ。一時的に左で扱うとか、そういう時の。さすがに複雑なボタン操作はキツいですが小指の腹で左クリックも割と普通に出来ます。あー。これ、あれだ。Marbleさんのボタンを小指で押す時の感覚だわ。多少慣れは必要かも知れませんが、日常的に左右対称型を使っている人は自然とこれぐらいは扱えるようになってたりします。一応この左手操作に関する項目の作成時は、キーボード操作は除いて左で扱っていて、ちょっと作業スピードは落ちますが、これぐらいなら許容範囲内。

特にスクロールリングが、こういう時は柔軟です。右で扱う時とほぼ何も変わらない感覚で扱えます。どころか、右クリックに届かなくなり手持ち無沙汰気味になってしまう親指と薬指でつまんで、金庫のダイヤルを回すようにスクロールリングが扱えるので、ああ、こりゃいいや。リング扱うだけなら右よりいいかも知れん。常用にはまったく向かない無駄しか無い制御スタイルですが一時しのぎには十二分。左利きの人ってのはだいたい右利きの人間よりも強制的に器用に育成されてしまうものだと思いますので、左利きの人が左手側に置いてものっそい使いこなし方をしてるケースが、世界中探せば各大陸に1件ずつぐらいはあるかも知れません。

Orbit FusionとDEFT PRO 比較

気分的には竜頭蛇尾ですっかり真顔に戻っている私ですが、当初予定ではここから、激しくも楽しいデッドヒートが繰り広げられるはずでした。それがどうでしょう。開幕と同時にDEFT PROマジック点灯みたいな状態になってしまい。まぁ、その分冷静に落ち着いてやれると気を取り直すことにします。

Orbit FusionとDEFT PRO前方から
Orbit FusionとDEFT PRO後方から
Orbit FusionとDEFT PRO左方から
Orbit FusionとDEFT PRO右方から

筐体の表面処理は、DEFT PROは意図してシボ革風の処理が施されていますが、Orbit Fusionは素のプラ素材というか、荒目の表面処理が施されています。写真の反射具合で微妙に質感が違うのが判るかなぁ。握った感触ではほとんど差はありません。好き嫌いや功罪はさておき、DEFT PROは「そういう質感にしたかった」というひと手間が、Orbit Fusionは剥き身の潔さみたいなものがあります。変に表面処理施してすぐ劣化するようなことされるぐらいなら、こっちの方が余程好感が持てます。

外見は、右クリック側から見たとこなんてソックリですね。操作球設置部の角度も。しかし違うところもあって、天地の高さはOrbit Fusionの方が若干低くなっています。サムレストもあるので、上は低く、下は少し持ち上がるため、手を置いた際の実際の高さは意外と低く抑えられています。

恐らくですが若干Orbit Fusionの方が全長が短い、というか掌が乗るパームレスト部がDEFT PROより急角度でその分全長方向に短く、かと言って急角度で手がキツいかといえばサムレストがあるのでそうはならない。そんなこんなで、決して手が大きいわけではなく、指も長くない私でもリストレストで掌底部を持ち上げることなく、普通に手を置いて操作することが可能になったのでしょう。

全体として、Orbit Fusionの方が若干横に広く、上から見ると正方形に近い。DEFT PROは若干背が高く長方形、というか手を載せる部分は楔形というか。Orbit FusionのほうがDEFT PROよりも手が小さい人でも単体で(リストレストなどの補助を必要とせずに)扱える形になっていると思います。実際、私がそうですしね。

DEFT PROは、私の場合はなんだかんだ言ってリストレスト込みで使い込んでいるので、そこまで手が大きくない人でも筐体単体で運用出来るOrbit Fusionの方が、その意味での完成度は高いです。その分手が大きい人には窮屈……になるのかなぁ。ちょっとそこは、私にはなんとも言えません。

サムレストの効能

サムレストのおかげで親指側が接地面から浮きます。なんだかんだで結構浮くんじゃないかな。10mmぐらい? 何度も繰り返して恐縮ですが、おかげでそこまで手が大きくない人でもOrbit Fusion単体での使用が可能になっています。また、サムレストに親指を置くことで、左クリックとその他の拡張ボタンを制御するのに最も適した(とKensingtonが考えているであろう)場所に、自動的に配置されます。親指の休憩所であると同時にガイドみたいな存在でもあるのだと思います。

一方で、サムレストがあるおかげで、握る形がある程度固定されます。私はこの握る形が固定されてしまうのが苦手で、そのへんの感覚が、OrbitではなくTurboRingっぽいと感じた一番の理由です。苦にしない人も多い、というかある程度形が決まるように作ってある方が良いと考える人も多いと思うので、ここは個人的な好みの話ですが、参考になる人も居るかも知れませんので書いておきます。

Orbit Fusionにはスクロールホイールがないので、親指ホイール操作時に必要な、親指を手前に引く、ピストルの撃鉄を起こすようなあの動作が、そもそも発生しません。そのおかげでしょう、サムレストが結構しっかりと親指をホールドするようになっています。普通に扱う分にはこれでまったく問題ありませんし具合もいいのですが、どうかした拍子にサムレストそのものを邪魔だと感じることもありました。固定されてしまうのが苦手な私の、感覚的な話です。

比較対象のDEFT PROはサムレストがほとんどありませんので、単体で利用する場合、親指の付け根は接地面に着くか、少し浮くかぐらいです。手が大きい人はこれでいいでしょうが、私のように決して大きくない人間は操作球までの距離が遠くなってしまうので、距離を縮めるために、より掌を本体に密着させる必要があります。DEFT PROのページで触れていますが、私は自分の掌がべったりとくっつく感覚は掌が窒息しそうで苦手なので、掌を機器本体から離すためにリストレストを導入しています。その代わりに、五指がどれも自由なので、ある程度適当に握っても、適当に操作出来ます。DEFT PROはそのあたり、良い意味で緩く作ってあるのでしょう。結果的にそうなったのかも知れませんが、ほどほどに自分で調整が可能なDEFT PROの感覚の方が私は好きです。

ただし、DEFT PRO単体でそれが実現しているわけではなく、他にリストレスト等の補助用具を準備して初めて実現している感覚なので、DEFT PROが単体で優れていて完成度も高い、とはとても言い切れません。ここいらは微妙な話なので本当に難しいですね。なんとかデモ機を探して、実際に手を置いて試して頂くのが一番だと思います。

操球感覚の違い

入手からおよそ1週間が経ちまして、その間、基本的にOrbit Fusionをメインに据えて扱って来ました。だいぶ感覚にも慣れまして、このままOrbit Fusionメインで行っても特に不都合なさそうだな、という程度まで慣れたと思いますが、Orbit Fusionの操球感覚として、操作球が小さくて軽いので、軽快であることは間違いないと思います。DEFT PROは操作球が大きい分、重たいですからね。ただ、これはどちらが優れているかの話ではなく、どちらが自分の感覚に合うか、相性の話です。DEFT PROの操作球の場合は、大きくて重い分、精細な操作が可能になりますし。

操作球径
Orbit Fusion操作球重量
DEFT PRO操作球径
DEFT PRO操作球重量

Orbit FusionとDEFT PRO、操作球の大きさと重さ。DEFT PROの操作球径はOrbit Fusion操作球の1割増しですが、重さは1割増どころではないので、意図的に重く作られているのだと思います。実際、この重さに不満を感じたことはないので、何度も言いますが絶対的な良し悪しではなく味付けの違いです。普通に触っている分にはどちらの操球感にも不都合も違和感もありません。

私はマインクラフトをプレイ中、主人公をまっすぐ走らせてジャンプ、飛んだと同時に空中でくるっと180°回頭して着地、という動作を、遊びでよくやります。キーボードのwを2回押してダッシュ、spaceバー押下でジャンプ、操作球を少し捻って回頭、着地、という感じで操作します。

この動作自体にはゲーム中何の理由もありません。ただ決まると気持ちいいのでやってるだけですが、DEFT PROだとこれがキッチリ180°回頭出来てンギモッヂイイのに、Orbit Fusionではちょっとまだこの感覚を掴みきれておらず、回りすぎるか逆に足りないかになります。操球感覚が軽快すぎて行き過ぎてしまうのか、あるいは可変式解像度の特徴をまだ掴みきれていないのかいずれかだと思いますが、Orbit Fusionは私の感覚には少しばかり鋭敏なのかも知れません。設定は2段階目の400-800dpiです。もうちょい遊んでいれば感覚に慣れると思いますが、所詮は遊びの話なのでムキになるほどでもなく。

仕事でAdobe Illustratorのベジェ曲線なんかを弄る場合は、Orbit Fusionでまったく問題なく動かせています。私の実用上はOrbit Fusionでも十二分なんですが、ではOrbit Fusionに乗り換えるかと言われたら、うーん。DEFT PROを押しのけてレギュラー奪取とは行きませんね。悪くはないですが突出もしていない。

操作球取出口の違い

Orbit Fusionのほうが操作球が4㎜小さいため、そもそもの収容場所も小さいのですが、それにしてもこの差。DEFT PROはかなり大きな穴なので人差し指が余裕で入りますが、Orbit Fusionは小指が途中でつっかえて、小指の先が操作球に触れるか触れないか、ぐらいまでしか届きません。そこから更に押す、なんて無理無理。

Orbit Fusionの操作球収容口
DEFT PROの操作球収容口

トラックボールの欠点でもあるのですが、どうしても汚れがたまるので定期的に清掃をする必要があります。使用頻度や個人差で頻度には差があると思いますが、最近のマウスのようにほぼメンテナンスフリーとは行きません。しかし、この清掃は単に汚れを除くだけで簡単なのと、簡単な割に目に見えて反応が良くなるので、私みたいな清掃整理整頓が苦手な人間でもトラックボールのメンテナンスだけは大好き、という人間が居ても不思議ではない程度には中毒感と爽快感があります。

ちょっと手が空いた際に、ふと、楽にならない生活からじっと手を見るとそこにはトラックボール。よし操作球を取り出して汚れを取り除こう。私の場合これが息抜きになっているような生活していますが、Orbit Fusionはこの操作球取出口が小さく、操作球の嵌め込みもかなり硬めなので、とても指先では押し出せません。清掃しようと思った際に気軽に、というわけに行かないのです。私はこの点だけでも落第点をつけたいぐらいで、同様にLogiのMX ERGOも操作球の取出しが面倒で、フラッグシップでこれはねぇだろと思ったものですが、いやね。本当に。清掃はトラックボールのデメリットでもあるけど、ハマった人にとってはちょっと楽しい特徴だったりもするわけですから、せめて簡単に操作球を取外してメンテ可能にし手間を最小限にする配慮は絶対に必要だと思います。PFEVWTには取出しボタンなんて気の利いたもんつけてたくせに、KensingtonもLogiも何をやっとるんだ。こんなことやってたら着く新規さんも着かなくなるだろ。たるんどりゃせんか。

DEFT PROとの比較 まとめ

Orbit Fusionが発表された際に公開された写真を見て、トラックボーラーの多くが「DEFT PROじゃねぇか」と思ったことでしょう。細かく見りゃ違うけど明らかに影響下にある。この現象を私はリスペクトしていると呼んでいますが、仮にもトラックボール大家のKensingtonがここまであからさまにリスペクトしてくるとは正直意外でした。

実際に入手して試してみた上で色々と比較してみた感想は、うん。大枠で見れば同じフィンガー型だけど、細かい感覚は結構違いますよと。考えてもみりゃ操作球のサイズからして違いますし、ホイールとリングという違いもあります。Orbit Fusionはやっぱり、Kensington社のトラックボールに慣れている人のほうがスムーズに慣れることが可能で、マウスから移行してくる新規さんの場合はDEFT PROの方がまだ違和感少ないんじゃないかなぁ。

細かいとこでは、PFEVWTは親指型でもKensington風味みたいなものが感じられて、その健在ぶりを実感したものですが、Orbit Fusionは、特に操作球周りは、どうなんだこれ。人が変わったみたいに雑な作りだなぁ。ま実際人がまるっと入れ替わってたりもしそうだけどね。アメリカの会社だし。

先代据え置き型のOrbitScrollRingは今でも現役で、ボタン数が少ないことを除けば完成度も高く、スクロールリングも可能性を感じさせる出来を誇っています。故に、私も未だに初心者に薦める機種です。そこから数えて10年、満を持しての新型ということで、特に期待が大きかったんですね。あれより素晴らしいスクロールリングを搭載してくるに違いないと。結果は、うーん。全体としては相応にまとまっていますし、単体で見ればよく出来たトラックボールですが、最近は他社の製品も軒並み完成度上がってますからね。老舗らしくきっちりまとめていますが、さすがKensington製品はこれだからいいんだよ、と言うには及ばないと。

個人的に、実態はTurboRing2020だと思います。

まとめ

入手から一週間が経過し、ある程度まとまった時間使用したと思うので、ここらで一旦きちんと感想をまとめておきます。

我が青春のOrbitが相手ですから、発売前からいささか肩に力が入っていました。そのせいで入手直後はなんか色々察してしまって、そうですね、子供の頃、とても楽しみにしていたテレビゲームの続編を購入したはいいが、なんかこれ違う、あれ、面白くない? いやそんなはずはない、このゲームは面白いはずだ、だってファミマガが特集してたじゃないか、みたいなあの気持を思い出したのも事実なのですが、性根を据えて、OrbitFusionはメインに据えて弄ってみました。

一週間経過した現在では特に違和感もなく、極普通にメイン機として仕事してくれています。握った感覚、操球感覚、ポインターの追従性、電波強度など、基本中の基本機能については、特に不満はありません。

一方、操作球取出口が小さいのは個人的にお話になりません。私が責任者ならこのモックが上がってきた時点で担当者をトラックボール部門から別の部署へ異動させますが、まぁでも人によっては「なんでこの程度のことでそんな怒ってるの?」みたいな話かも知れませんので「私は不満である」と言うに留めておきます。実際これは、トラックボールを長期運用する際に引っかかってくる話で、今この場での使い勝手、使い心地には直接は影響しませんしね。

また、スクロールリングもちょっとどうかと思うところがあります。シュルシュルと擦れる感覚は、横からリングを触って回している際はあまり感じませんが、リングの縁を上から、あるいは斜めから押しながら回す際には、やはりちょっと気になります。こんなの、重箱の隅をつつくような話じゃないんですよ。箱から出して繋いでちょっと弄ってみればすぐわかることなので、なんでこれで世に送り出したのか理解に苦しみますが、これもあるいは「そういうもの」として気にしない人も居るでしょう。

スクロールリングに対する最大の不満として、回しているのに反応しない、あるいは反応が遅れることが、まま、あります。これは本当にいけません。何故そんな妙な動きをするのかは不明です。私の環境が悪い可能性もありますし、あるいは私の手元にある個体がテキサスから長旅を経てきた個体なのでお疲れになってしまったのかも知れず、全ての個体がそうだとは思いたくありませんが、私の個体の場合は特に、少しだけスクロールさせたい、という状況で発生している気がします。マイクラで隣の欄の武器にスクロールするときなどです。長い距離をスクロールさせるときは割とスムーズに動いてくれるのですが、短距離は苦手のよう。私はそれでもまぁ仕方ないかぐらいのノリで利用していましたが、速攻でぶん投げる人も居ると思います。もしこれが個体差でなく機種全体で持っている症状だとしたら、今すぐリコールせいとは申しませんが、長く販売しようと思うなら早急に改善するべきでしょう。

困ったなぁ。こんなこと書いたら、これ読んだ人は良い印象持たないですよね、多分。いや、まぁ私の話にそこまでの説得力があるとも思いませんが、とにかく私の「Orbit評」は、是非を問わず少し過剰に反応する節があると自分でも思います。故に、良いことを言っている場合は少し差っ引いて、悪いことを言っている場合は下駄を履かせてあげると、丁度よいというかそれが平均的な評価とだいたい同じになるのではないかと思います。そんなもん判ってるなら自分で調整しろと言われそうですが、そうすべく心がけていたはずなのに、書いたもの読み直すとやっぱアレなんです。こうなると一種のビョーキでしょうから仕方がない。

その上で本音を言わせてもらえば、褒めたかった。手放しで絶賛したかった。させて欲しかった。する気満々だったんだけどなぁあああああああ!

  • 私の持病でOrbitと聞くと心神喪失するのであまりアテにしてはいけない
  • 私の使用環境が悪い場合も考えられるのでOrbitに全ての原因があるとは限らない
  • 平均的なトラックボールとしての出来は十分に及第点
  • 「ぼくのだいすきなおーびっと」としては……。
  • スクロールリングはその良さにハマる人は本当にハマります
  • 特にセンタークリックが操作上重要な人は検討する価値あり
  • 万人向けか? と問われたら少し考え込んでしまう

と、まとめてみたらこんな感じでしょうか……。結局の所はいつもの通り、なんとかデモ機を探して試してみて下さいと。なお、うちのPC事情ではUSB端子が足りなくなってしまうので、ここである程度まとめてしまったのち、Orbit Fusionさんはメインの座を外れることになります。だからって手放したりはしませんし、たまには引っ張り出して愛でると思いますが、ほれ。こういうことになるからBluetooth接続に対応しとけって話になるんだって。言わんこっちゃない。

10/2時点でのまとめ

これはOrbitじゃなくてTurboRing2020だと思ったほうが色々と腑に落ちます。このご時世無駄にラインナップ名義増やすわけにも行かないでしょうし、それでOrbitになったんじゃないかしらん。

なんだかんだで使っているうちに慣れてきましたので、少し気を取り直して、DEFT PROとの比較も近々やろうと思います。悪い機種だとは思わないけど、メイン機の座をDEFT PROから奪い取るには至らないだろうなぁ。

9/29時点でのまとめ

冒頭にも触れたような気がしますが、Orbitは入門機という位置づけで代々やってきた機種だと思います。私もそれを信じて入門し、順調に道を違えて現在に至っています。

その感覚からすると、新型はOrbitの名前はついてるけど入門機じゃないなぁ、というのが今の正直な気持ちです。直接競合しそうな相手がDEFT PROという時点で初心者向けではないと気づきそうなもんですが、Orbitの名前に意識が引っ張られ過ぎていました。

既にトラックボールが好きで、その欠点もわかった上で、それでも利点が上回っているから愛用している、という人なら、このOrbit Fusionもそう大きく問題を感じることなく受け入れてくれるでしょうし、こういうのを待っていたんだよ、という人もいらっしゃることでしょう。

一方で、トラックボールをまったく知らない人が「興味あるし、最新型みたいだから買ってみよう」となった場合にですよ。このスクロールリングで満足してくれるだろうか。「なにこれ、スクロールホイールよりいい!」となるだろうか。

ポインタの制御能力等は安定しています。その辺りに問題は感じません。入力機器として必要最低限のラインはクリアしていると思います。しかし、最初のトラックボールとしてこの機種を手にした人が、次もトラックボールを買おうという気持ちになるだろうか、トラックボール界の入門機として適当だろうかと考えた場合には、私個人的には「不適当」だと感じています。

まぁ、それもこれも、勝手にオービターを自称し、Orbitってのは入門機なんだよ、でも上位機種にも負けない良い機種なんだよ、という私の思い込みからスタートした感想です。当のKensingtonにそんな意識があるかどうかもわかりません。ちょっと期待を大きく持ちすぎた、勝手に幻想を膨らませすぎた感があって、自分でも反省しながらOrbit Fusionを弄っているところです。

ただ、名前が同じだけでOrbitの上位機種だよと言われたとしても「冗談でしょw」と返したくなる気持ちはあります。うーん。なんとも扱いの難しい機種になってしまったな。どうしたもんだか。到着前のオービットハイ状態はどこへやら。いま、私は途方に暮れています。レビューみっちりやるなんて言うんじゃなかった。

Orbit Fusion 斜め後方から心なしかの哀愁ショット

 実機入手以前の評

Orbit Fusion 入手以前の評

未だ発売されていませんので、米本国で9月15日に発売され、それに伴ってKesington米国サイトに情報が公開されました。とはいえ製品実物が手元にあるわけではないので既報の資料から適当なことを言い散らかすぐらいしか出来ませんが、なんせ私がオービターのDEFT PRO愛用者。温室生まれOrbit育ちですから、触れないわけには行きません。以下の動画はKensington公式のもので、筐体の形なんかがわかり易いので是非ご参照下さい。

日本版の発売はいつになるんでしょうねぇ。ProFitErgoVerticalの時で3ヶ月ぐらいかかったかな。日本もそれぐらいかかるんだろうか。出ないってことはないと思いますが、時期とかはまったくわかりませんね。一応日本Amazonにも情報は掲載されたようです。

Kensington Webサイトの怪

Kensington社のwebサイトはProFitErgoVerticalTrackballの国内発売が開始されるときもそうだったのですが、データは出てきてるのに画像がリンク切れのまま週末を過ごしたり、おいおいそれでオフィスソリューションとか言ってて大丈夫なのかよと余計な心配をしたくなるゆるい運営っぷりが魅力です。

7月の末ごろでしたか。Kensington日本版サイトから、EM7とSBTが忽然と消えました。お盆を過ぎても表示は復活していません。本国サイトには表示されているのでカタログ落ちしたわけではないようですが、本国サイトではEM7のBluetoothが5と表示されている。あれ? 発売当時は4だったよね。5にマイナーチェンジするの? なんか情報が錯綜してる感が続いていました。

単にコロナ禍の影響かとも思いますが、在庫もあまり無いっぽいんですよね。PFEVWTなんか国内で発売されて半年ですが流通量は少ないままです。これはKensington製品に限らないのですが、特にBluetoothを搭載しているトラックボールは、今も在庫が払底している感があります。それに伴ってかBluetooth搭載のトラックボールは全体的に価格も上昇傾向にあったように思います。まぁこのへんはそもそも工場がちゃんと動けているのかという問題もありますので、複合的な要因で混乱しているのだろうと思いますが、そうは言っても決して穏やかな状況とも思えず、最悪の状況だとラインナップが大幅に整理されるか、逆に何か新作が来るのかなぁ、まぁでもProFitErgo出たばっかだしないかぁ……みたいなことを考えていました。果たして。ええ。まさか新型Orbitとは思ってませんでしたけど、来ちゃいましたよ。

でっ……フトプ……

最初に報じられた情報で概要はわかったのですが、特にサイドビューをですね。親指側。百聞は一見に如かずという言葉もありますので、画像でどうぞ。

Orbit Fusion Wireless Trackball公式発表画像。横からDEFT PRO 横から

お〜こらまた思い切ったもんだ。さけとぅみさけとぅみリスペクト!

操作球径はOrbitの伝統に則って40㎜。ま、早い話がDEFT PROから通常のスクロールホイールを取っ払って、代わりにスクロールリングを載せたと。そういうことですね。そんなことするなら普通のホイールも付けて、リングは左右スクロールに振りゃ良かったじゃないか。KensingtonWorksで逆にも出来るようにしてさ。どうしてもスクロールホイールがヤダってんなら親指制御用に小さいトラックボールをもう一個埋めてもいいんだよ? SlimbladeMouseみたいにさ! にしても真ん中のボタンだけ色が変えてあるのは何か意味があるんでしょうか。元々ホイールがついてたけど壊れて取れてしまって、灰色の部品で丁度いいのがあったんではめ込みました、みたいに見えなくもありませんが。

Orbit Fusion Wireless Trackball公式発表画像。DPI切替ボタン周辺の拡大写真

9月15日に本国で発売されて、Kensington社も製品写真をFlickrに公開しているのですが、まー気風のいいことに一番デカいやつは1辺8,000ピクセルぐらいあるの。撮影データまで解ったりして私も今後の撮影の参考にさせてもらおうと思います。まぁそれはいいとして、おかげで製品表面の質感がなんとなくわかりました。写真のとおり、ちょっとザラザラした表面処理ですね。これも手持ちの中で比べてみた限り、DEFT PROの天面の処理が一番似ている気がします。

接続方式は2.4GHz独自無線レシーバ式とのことで、おい。なんでBluetoothじゃないんだよ。なんかレシーバ用にUSB Type-C変換コネクタが付属するみたいですが、いやこっちが期待してるのはそういうことでは……。無いよりゃあったほうがいいのはわかる。あってもいい。でも折角ナノレシーバって言えてたのに変換コネクタ噛ましたらナノをナノれないレシーバだろう。第一レシーバは収納出来るとしても変換コネクタまで収納するわけにゃ行かんだろうに。とにかくなんでBluetooth付けなかったんだ理解に苦しむ。今更レシーバ式なんか使いたくねぇなぁ。うちのPCは搭載USB端子がハナから少ないし、もう埋まってんのよ。まぁ、空けて使うけどさ。

どうなんでしょうね。本国で公開されている価格は$69.99で、ProFitErgoVerticalより$10安。$10でBluetooth×2が削られてしまったのかい。Orbitですから割と安価な入門機として売りたいんでしょうけど、うーん。ちょっとここは残念。本家米国Kensington社によると定価はPFEVWTと同じ$79.99でした。おい、同じ価格で接続方式は減らされてるのかよ。どういうこった。

Orbit Fusion Wireless Trackball公式発表画像。正面からOrbit Fusion Wireless Trackball公式発表画像。斜め後方から

正面からの写真では、幅はDEFT PROより広めな感じでしょうか。ただ、リングがある以上どうしても大きくなるとはいえ操作球径は40㎜ですから、結果的にDEFT PROと同じぐらいの大きさに仕上がっているような気はします。

電源は単3電池1本駆動の模様。側面ボタン類は斜めからの写真がわかりやすいです。キーボードのキートップとまでは言いませんが結構立体的な造りみたいですね。また、側面ボタン部下には結構立派なサムレストが設けてあります。DEFT PROは申し訳程度のサムレストで、無いと言っても間違いではないぐらいでしたから、ここは見た目上でも違いがはっきりしている部分だと思います。

Orbit Fusion Wireless Trackball公式発表画像。横からDEFT 横から

写真は今度はDEFTと並べています。ボタン部の天地の大きさやサムレストの具合なんかは、こっちをリスペクトした感があります。DEFTとDEFT PROの良さげなところを抽出して、スクロールリングを足したような感じでしょうか?

サムレストに関しては以前、MA-BTTB1ページで普及価格帯親指型数種類を比較した際に気づいたこととして、サムレストがあると、当たり前ですが親指がサムレスト分、接地面から浮きます。親指側が少し高くなって、結果、掌が少し傾く。これを極端にして行くと最近流行の垂直型になる。寸法はまだ公開されていないようなので正確なところはわかりませんが、Orbit Fusionは初見ではDEFT PROに似ている気がしますから、私が利用する場合はリストレスト的な補助が必要になる(私はリストレスト込でDEFT PROを利用しています)ところ、サムレストがあって親指が載せられるとなると、リストレストは必要ないかも知れません。

そのあたり、実機を握ってみてどうなのか。また、サムレスト分フットプリントが広くなっているのか、ボタン部をより小指側へ傾けて設置してあるのか。実機を入手するまでのお楽しみというところ。

印刷では消えてしまうからなのか「Kensington」はとうとう彫り込まれるようになりました。

うーん。発売が楽しみな機種なのは間違いないですし、実際、私のメイン機をかけた争いをDEFT PROと繰り広げる機種になると思うのですが、Bluetoothがないのは本当に悔やまれる……。

色んな意味で記念碑的

私的トラックボール年表」でも少し触れていますが、旧御三家の時代。Kensignton、Logicool、Microsoftの、往時の主要トラックボールメーカー以外が販売するトラックボールは、だいたいこの旧御三家の定番商品をリスペクトした製品で「リスペクトしたはいいが、だいたいどっかで尊敬が抜けている」というものでした。私みたいな物好きが時折ゲテモノグルメ的に手を出して舌鼓を打つことはあっても、結局は御三家の製品に戻ってそこで落ち着く。

ところがその御三家からMicrosoftが撤退したことでパワーバランスも崩れてしまい、トラックボール界はそこから長らく歪な状態だったのだと思います。旧御三家に対する個人的かつ大雑把な印象は、大玉を中心に静かに咲き続けるKensington。革新的でピーキーな機種を繰り出してくるLogi、そして(大玉寄り志向だけど)中庸なMicrosoft。ここから中庸型のMicrosoftが抜けてしまったせいで、極端に振れた状態が長く続いていたと。

昔はその、リスペクト品を出してくるその他大勢メーカーの一員だったエレコムが、近年大躍進しているのはトラックボール好きならご承知のことだと思いますが、とうとうこのOrbit Fusionで、大家Kensingtonから「リスペクト返し」をされるに至りました。そうですね。これを持ってして、エレコムは新御三家入りを果たしたと見ていいんじゃないかと思います。

ま、とにかく出たら買いますんで、レビューはまた後で。みっちりやりますよ。Orbitですから。

Orbit Fusion Wireless Trackball

日本でも10/2に発売されました。発売から1ヶ月が過ぎamazonの在庫も安定したようです。しかし、こんなに早く国内版出るならわざわざアメリカから買わなくても良かったじゃないか。まったく。

  •  
  •