EX-G 親指操作タイプ

ELECOM
  • EX-G 親指操作タイプ赤玉無線版 上から
    型番
    M-XT3DRBK-G
    操作球径
    34㎜
    ボタン数
    6(8)
    接続方式
    2.4GHz独自無線
    給電方式
    単3電池×1
    読取精度(カウント)
    750
    1,500
    保証期間
    6ヶ月
  • EX-G 親指操作タイプ赤玉有線版 上から
    型番
    M-XT2URBK-G
    操作球径
    34㎜
    ボタン数
    5(7)
    接続方式
    2.4GHz独自無線
    給電方式
    USB給電
    読取精度(カウント)
    750
    1,500
    保証期間
    6ヶ月
  • EX-G 親指操作タイプ赤玉左用無線版 上から
    型番
    M-XT4DRBK-G
    操作球径
    34㎜
    ボタン数
    6(8)
    接続方式
    2.4GHz独自無線
    給電方式
    単3電池×1
    読取精度(カウント)
    750
    1,500
    保証期間
    6ヶ月
  • EX-G 親指操作タイプ黒玉無線版 上から
    型番
    M-XT3DRBK
    操作球径
    34㎜
    ボタン数
    6(8)
    接続方式
    2.4GHz独自無線
    給電方式
    単3電池×1
    読取精度(カウント)
    750
    1,500
    保証期間
    6ヶ月
  • EX-G 親指操作タイプ黒玉有線版 上から
    型番
    M-XT3URBK
    操作球径
    34㎜
    ボタン数
    6(8)
    接続方式
    2.4GHz独自無線
    給電方式
    USB給電
    読取精度(カウント)
    750
    1,500
    保証期間
    6ヶ月
  • EX-G 親指操作タイプ黒玉左用無線版 上から
    型番
    M-XT4DRBK
    操作球径
    34㎜
    ボタン数
    6(8)
    接続方式
    2.4GHz独自無線
    給電方式
    単3電池×1
    読取精度(カウント)
    750
    1,500
    保証期間
    6ヶ月

Logicoolの前に親指型はなく、Logicoolの後にも親指型はない、と考えられて久しかった世界に、突如『光は東方より来る』。どこから見ての東かはさておき「親指の巨人」Logicoolの前に立ちはだかったのは、国産メーカーELECOMでした。一部ではLogitech対決とも。

EX-G 親指型(無線版)右手用と左手用、上から

EX-Gは多ボタンにチルトホイールも装備。有線型無線型を併売して接続方式での愚痴を封じ込め、更には左手用発売という荒業まで繰り出し、そのスペックとバリエーションは、当時親指型の決定版として君臨していたM570の地盤を揺るがしました。

私は親指型を使いこなせない不器用者なので興味はあっても買うことはないと思ったのですが「親指型の左手用」という珍しい構成に自我を失い左手用を購入。なので私の感想は左手用モデル(M-XT4DRBK)を使った経験由来なのですが、全体的に良く出来ています。操作球は親指型の定番34㎜で、割と多めに露出しており、上から下、下から上へとボールをはじく動作はやりやすい。ボールの動きは最初は確かに渋く、それもザラザラとした感触だった記憶がありますが、数時間しないぐらいでスムーズになり気にならなくなったので、今となってはなんとも。手の脂が回ったのかな?

ただ、いくら短時間で馴染むとはいえトラックボールの肝である操作球の動きがそれでは、不安になる人も多いでしょうし、折角良く出来てるのに実に勿体ない。購入した方はちょっとだけ我慢して使い続けてみて下さい。割とすぐ馴染みますし、操作球が馴染んた後は文句ない働きをしてくれます。

ま、結局右手用(M-XT2型)も買ったんですけどね。そんな使い込むわけでもないのに購入してどうすんだって、こうして並べて「お〜。本当に対称だよ」と感嘆することに価値があるんです。そんな、気の毒そうな顔しないで。

細かい違い

EX-G親指型にはM-XT2型とM-XT3型があります。両者、見た目や搭載ボタン数、光学性能などに違いはありませんが、搭載機能に一部違いがあります。

M-XT2型は右クリックボタンの右横のボタンに「減速」機能が搭載されています。この減速機能は固定されており、他の機能に置き換えることはできません。そのため、M-XT2型は、自分で設定が可能なボタン数5、チルトホイールの左右を入れて最大で7ボタンとなります。

M-XT3型には減速機能がない代わりに、M-XT2型で減速機能が設定されていたボタンに好きな機能を割り振ることが可能になっています。ボタン数は6、チルトホイールの左右を入れて最大8。

M-XT4は左手用で、左手用には有線モデルがなく、減速機能もありません。M-XT3型を左右反転させたものと考えていいでしょう。

末尾に「G」が着いたモデルは20年夏頃に現れたマイナーチェンジとおぼしき版で、操作球が赤玉になっています。より高品質な球だそうです。

製品外観型番減速機能ボタン数接続方式
EX-G 親指型(無線版)上からM-XT2DRBK5(7)2.4GHz独自無線
EX-G 親指型(有線版)上からM-XT2URBK5(7)有線式USB接続
EX-G 親指型(有線版)上からM-XT2URBK-G5(7)有線式USB接続
EX-G 親指型(無線版)上からM-XT3DRBK6(8)2.4GHz独自無線
EX-G 親指型(無線版)上からM-XT3DRBK-G6(8)2.4GHz独自無線
EX-G 親指型(有線版)上からM-XT3URBK6(8)有線式USB接続
EX-G 親指型(無線版)上からM-XT4DRBK6(8)2.4GHz独自無線
EX-G 親指型(無線版)上からM-XT4DRBK-G6(8)2.4GHz独自無線

ただでさえ型番が多くややこしかったのですが、赤玉版の登場でいよいよえらいことになって来ました。少し眺めていれば解ることなんですが、その「少し」を許容してくれないのが世間ですからね。一般的には自分で設定可能なボタン数が多いM-XT3が主流のようですが、多ボタンを求めないのであれば減速ボタンつきのM-XT2のほうがいいと思います。特に、まったくの初心者ならM-XT2のほうがいいんじゃないかなぁ。

左用おすすめです

親指型といえば普通は右手親指で「左手なんてものはこの世に存在しない。いいね?」扱いでしたが、冒頭でも触れたとおりEX-G親指型にはなんと左用もあります。

今はそうでもないかも知れませんが、昔のゲーム機のコントローラーは左手親指で方向操作をしていましたから、実は多くの人がある程度無意識に鍛えられていると思うんですよ。左手親指。腱鞘炎対策等でトラックボールを検討される方は、左用を導入して左手も使うようにするのも立派な対策になると思います。左での操作にある程度慣れてしまえば、仮にトラックボールが駄目でもマウスでもいいわけですし。負荷分散ということで。ついでに脳も鍛えられるらしいです。

EX-G 親指型(無線版)左手用

トラックボール界で左右対称型が主流だった時代は左手での操作も特筆する話ではありませんでしたが、左右対称型として設計され「右でも左でも使える製品」と「左用として作られ販売される製品」とでは、世に出てくるまでもその後も、オーナーの手に渡るまでのハードルの高さがまったく違うでしょうから、特に私はこの左用を推したい。素晴らしい。

M570終売を受けて

親指型トラックボールの偉大な先駆者であり、EX-G親指型もその背中を追い続けた存在でもあったでしょう、M570は後継機ERGO M575の登場でご勇退されました。後継のM575も優秀な新機種で、親指型定番の地位は見事に受け継がれたと思いますが、一方でM575は少し大型化し、私が思うところの「手を置く型」へ回帰したと感じています。

そのへん詳しくはM575のページで触れていますが、EX-G親指型にはマウスのEX-Gから継承している、そのものずばり自称して曰く「握りの極み」感がありますので、M570が持っていたトラックボール本体を「握る・掴む」感覚に格別の愛着を持つ方にとっては、M575よりもEX-G親指型のほうが感覚的に合うケースもあるかも知れません。

左からm570t、EX-G親指型、m575

まぁ、終売したようだと言っても相手はM570、地球上に最も多く転がっているトラックボールだと思いますので、デッドストックやら中古品やらを当たるにしてもそう困ることはないと思いますが、今まで数多の「特定の機種難民」を見てきた経験上、よほどのことがない限り、終売になった機種には手を出さないほうが後々苦労しなくて済みますよ、という老婆心が。

EX-G親指型は現行機種ですし、搭載ボタン数などはm57xシリーズよりも多く、優れている点もあるトラックボールです。M575がなんかちょっとしっくり来なかったという方、改めてこの機会にご検討されてはいかがでしょうか。なんか営業みたいなこと言ってるな俺。

マイナーチェンジ?

うちではこのEX-G親指型とM570Tの定番2機種について、軽く触れているだけです。ド定番製品としてレビュー的なものはwebにいくらでも転がっており、今更私が何をか言わんやなので「レビュー」と銘打ってはいませんが、既にある程度の数が世間に出回っている関係上、聴こえてく〜る〜正義の歌声〜みたいなものはございまして。世間的にはEX-G親指型に関して「操作球の品質に難ありの個体が混じっているようだ」という反応が散見されます。

私が持っている同社製黒玉34㎜操作球搭載機に関してはどれも特に問題があるようには感じていないのですが、メーカー側はそう思わなかったのか、少し前から赤玉の交換球が販売され始めたと思ったら、その赤玉を搭載したモデルまで登場しました。赤玉モデルは同じく34㎜黒色操作球を搭載していたDEFTでも発売されています。一応型番上別の機種となっているようなので、新型……とは言えないか。やっぱマイナーチェンジ版と呼ぶべきなんでしょうかね。拡張版とでも呼ぶべきでしょうかね。

私は通常版でも不具合を感じたことがないのでなんとも申し上げようがありませんが、通常版で報告されている不具合は、球の品質やセンサーの問題もあるのかも知れませんが、なんとなく独自無線の問題のような気もしなくもありません。いや、根拠とかないですよ。なんとなくですけど。ま、仮にそうでもさすがにそのへんは対処されてるでしょうし、ともかく、しばらくは世間の反応を見ていようと思います。

無線は目に見えないもので……

EX-G親指型に限らず昨今の無線接続型入力機器全般に言えることだと思いますが、2.4GHz帯を使用するデジタル機器も増えましたので、混線障害も起きやすくなっていることでしょう。

便利である反面困ったことに無線は目に見えませんので、問題が発生した際に原因の切り分けが難しく、それが無線接続不全によるものなのか、それ以外の不具合なのかが大変判りづらい。

無線接続方面ではロジのUnifyingは運用実績があるので「ロジの無線が繋がらないようならその場所の無線環境に何らかの問題がありそうだ」というひとつの目安になるのではと思っていますが、では「問題切り分けのためにUnifyingで繋がるかを最初に試してください」とは行きません。気軽にそんなことが出来るのは複数台を所有しているトラックボール畜生に限定されますし、そういう連中は少々の不具合に遭遇したところで、放っておいても嬉々として自分でどうとでもします。心当たりがある諸兄は、困っているトラックボーラーが居たら力になってあげて。お願い。

左ロジUnifyingレシーバ、右エレコム独自無線レシーバ

我が家の場合は一応無線環境もある程度は気にして整えているおかげか、各メーカー製各機種、無線接続で困ったことは今のところなく、同様に操作球の品質に問題を感じたこともありませんが、上記したように問題の切り分けが難しいため「本当は無線環境に問題があったが、操作球の品質やセンサーが疑われた」という冤罪ケースもまま、あるのではないかと想像しています。いや、冤罪っつっても製品全体で見れば問題抱えてることに変わりありませんし、思った通り無線以外のところで問題がある可能性もゼロではありませんが。

最近は交換球の存在も少しは認知されたのか「球の具合が悪いので交換する/した」という話も耳にします。それも結構なのですが、操作球の滑りが悪いと感じたら球を交換する前に一度潤滑剤を試して欲しいと思います。永遠に効果が持続する潤滑剤なんてものは存在しませんから、交換球も在庫されている間に潤滑剤やコーティングが落ちてしまっているケースも皆無ではないでしょうし、そうなれば球を交換しても同じこと。シリコンスプレーがなければサラダ油やオリーブオイルなんかでもいいと思います。あくまで一時的なことですし。

そうして、操作球の回転感覚に問題はないはずだ、という状況を整えた上で、それでも引っかかったりするようなら球の品質に問題ありということでしょうし、レシーバとトラックボールを可能な限り近づけて操作を試してみるなどして問題の切り分けを……しないよね。普通の人は。そんな手間のかかること。そうなると有線式が一番無難な選択になるので、例えば、トラックボール自体は気に入って使っているが無線が怪しいので買い替えを検討するような場合は有線式を選んだ方が良いだろうと思います。

でもそうやって色々検討した結果「有線が無難ですよ」って伝えてると「つまらない男」呼ばわりされたりするんです。私は無線好きなのに。心外ですよね。

M-XT2型(5ボタン+減速機能)

M-XT3型(6ボタン)

M-XT4型(左用6ボタン)

M-XT4DRBK-G

付記

実はこのEX-Gシリーズ、親指型より先にだと思いますが、マウスが発売されていまして、当時「職場のマウスが壊れたので代替品の選定に付き合ってくれ」と友人に頼まれて出向いた量販店のPC売場でマウスを物色していると、普段自分で選ぶことのない(だから私が呼び出される)友人が「すげぇいい感じのマウスがあった」と売場で見つけて持ってきたのがEX-Gのマウスでした。

それまで自分以外向けのマウス選定は長期保証つきのLogiかMicrosoftのマウスに限っていた私的には前例にないことで、保証期間の短さに不安はあったものの、友人が自分で気に入ったと口にするのは初めてのことだったので、EX-Gを買って帰りました。その後そのEX-Gは常識の範囲内の期間、無事にお勤めを果たしてくれたので、以来友人が選ぶマウスは基本的にこのEX-Gシリーズになっています。

不思議なもので、確かにマウスに手を置いた感じは、LogiやMicrosoftの有名マウス相手の場合とどこか良い意味で違いまして、曖昧な言い方で恐縮なのですが、これが「国産」ってことかなと。靴で言えば元になる木型からして違う、みたいな感じでしょうか。親指型も同じく手を置いた感覚はとても良く、言葉では表現出来ませんが、きっとなにかあるんだと思います。

EX-Gシリーズのマウスは思った以上に良い代物で、私も実家のPC用に買って使いましたが、一つ難点を挙げると、なんでしょう。なんかこう、全体的にスカスカ感があるんです。部品は場所によって素材が変えてあったり凝っているのですが、それぞれの部品の噛み合い方が、言い方は悪いですがちょっと安っぽく、年数を重ねて行くと隙間にゴミが挟まったりしてみすぼらしく映ってしまう。みっちりと詰まった「上等な工業製品でっせ!」な感じが薄い。

機能的には文句のない完成度でしたので、もしこの後もシリーズが継続されるのであれば、その辺りを多少気にしてもらえると嬉しいな、とは思っています。いやでもトラックボールは、出してくれるだけでも万々歳ですね。贅沢になってはいけない。いけない。

20年現在世界で最も普及しているであろう34㎜操作球には交換球が存在します。最も代表的な交換球が独ペリックス社の交換球で、カラーバリエーションがあるので着せ替え的にコレクションしている人も結構居られるようです。ちょいちょい新色が追加されたり、逆に消えたりもしていますので、詳細はリンク先でよくご確認の上ご購入下さい。白眉は後ろから2番目の「マット球」。これだけが艶消し処理が施されたざらざらした球で、当然滑りません。が、滑らないおかげで操作精度が上がります。他の色と違い艶消し球だけは使用感が大幅に変わる、ある種の改造グッズみたいなものです。個人的には大昔のゴム巻きシャフトローラー機のような感覚があって、これはこれで十分使える球だと思います。普段扱っていて「滑りすぎる」と感じる方は試してみるのも一興ですが、よく欠品している商品でもあります。一番最後の箱入り娘はエレコム純正の34㎜交換球です。色は赤ですがペリックスの赤とはまた色味が違います。

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