トラックボールに興味を持った人へ

ひと頃は絶滅の危機に瀕していたトラックボールですが、2020年代現在、復活の狼煙が高々と昇っています。
熱烈な愛用者が存在しながら、あと一歩世間に認知されずにいる優秀な入力機器、トラックボールに興味を持たれた方に、その良さを伝える一助になればと思い運営している個人サイトです。
ひと頃は絶滅の危機に瀕していたトラックボールですが、2020年代現在、復活の狼煙が高々と昇っています。
熱烈な愛用者が存在しながら、あと一歩世間に認知されずにいる優秀な入力機器、トラックボールに興味を持たれた方に、その良さを伝える一助になればと思い運営している個人サイトです。
EX-G親指操作タイプの登場から十年余。トラックボール界を牽引したエレコムさんから、今世代のフラッグシップ球とも呼べる機種が登場しました。IST PRO。ボールベアリング支持式、これ1台で最大6端末まで接続が可能かつ3way接続対応、有線無線のみならず無線も乾電池式と内蔵充電式に対応した合計3way電源対応、そして各種ボタンへの機能割り当てを本体側に記憶しておけるオンボードメモリ搭載、公式ユーティリティソフトウェアもプログラマブル機能対応へ全面的な刷新と恐ろしく気合の入った仕様です。
製品には2年保証モデルと1年保証モデルがありまして、外箱もそれぞれ違います。2年保証モデルは基本的には店頭販売向けなので箱も大きく、1年保証モデルは通販向けに外箱も小さく輸送コストを抑えて。そして店頭で見初めて購入するユーザーには、その分多少価格は高いですがより長期の保証を、通販で購入する上級者には保証期間を短くする分価格を下げて提供、みたいな感じでしょうか。とはいえ店頭販売モデルはネット経由でも購入できますので2年の長期保証が欲しい方はそちらをご検討ください。
「ゆーて本家のロジさんにゃ勝てっこありませんやてへへ」とばかりにおこぼれ頂戴親指型が横行する中で、エレコムさんだけは正面から相撲を取ろうとしている節がありまして、これはEX-G親指操作タイプの頃からそうでしたが、IST PROはひょっとすると東の正横綱相手にがっぷり四つの大相撲を披露するかも知れません。
神話の時代から続くKensington社の大球トラックボールにファン待望の白モデルが登場しました。11月14日発売予定とのこと。オリジナルのSlimBlade Trackball登場から数えて15年、TurboMouse 5.0から数えると30年近くの月日が流れましたが、白モデルの存在感はやはり格別です。見て下さいこの神々しい御姿。神棚に祀っても違和感ないわ。
有線無線両対応のProモデルの登場が23年初頭。初代有線版の登場から干支一回り以上待たされての無線機能搭載で、数多のSlimBladeユーザーが「もうこれで思い残すことはない……」と昇天したのは記憶に新しいところですが、人間とは欲深いもので「……だけど、これで白モデルがあったらなぁ」と昇天途中で引き返したユーザーも少なからず存在していたと思います。願ってみるものですね。ありがたいことに幸塚、今回Kensington JapanさんからSBP EQをご提供頂いたので、全力で告知しようと思います。基本機能は黒版SlimBlade Proと変わりありませんのでその点もご安心ください。メイン機の座を射止めたトラックボールは正、副、予備の3個体揃えるのが一般的とされており、SlimBladeはそういう意味でも一家に3台揃えて安心、転がして幸せ。
トラックボールそのものさることながら、カラーバリエーション豊かな交換球でもお馴染みの独ペリックス社から、野球サッカーバスケットテニスそれぞれの球を模したカスタム交換球が発売されます。
まずは先行してサッカーと野球のボールが発売されて、次にバスケットボール、テニスボールという順番で登場予定とのこと。テニスボールはマット球だそうでその辺も抜かりないですね。
大変ありがたいことにこのカスタム球をPerixxさんからご提供頂いたので、先行して登場の野球とサッカー球を弄り倒しました。これがなかなか新鮮で想像よりはるかに良いものでした。各スポーツを愛好されている方、記念にいかがでしょうか。幸塚は野球狂なのでベースボールがタマランです。はい。
発売直前で延期されていたISTベアリングモデルが3月末に発売開始となりました。
が。製品版を購入して触ってみるとこれがまーね。サンプル版よりはるかに操球感が良くなっており、正直たまげた。製品版を触った今思うと、サンプル版はかつてのベアリング支持式トラックボールを触った経験から「おそらくこんな感じだろうな〜」と想像する域を出ないものでした(それでも十分いいものなんです)が、製品版はちょっと、想像を超えた感触の良さです。ベアリングが回転する時に発生する音と感触がマイルドになっており、支持球型に近い感触もあるのに、転がすと紛うことなくベアリング型という。
発売直前での延期発表でガッカリした人も多いと思いますが、延期後に登場した製品版は間違いなく待った甲斐ある製品になっていると思います。エレコムさん、それからミネベアさん、やってくれました。これは単に、親指型トラックボールに既製のベアリングを埋めただけではない感触だろうと想像します。
トラックボーラーは四の五の言わず買って良い機種ですし、これまでまったくトラックボールを触ったことがない人にもお薦めです。いやぁ。トラックボール初体験がベアリング型だなんて贅沢ぅ。よっ! 羨ましいぞっ!
PC周辺機器や家電から生活雑貨まで、様々な製品を比較検証されているmybestさんから「トラックボールの特集をするので監修を」とお声掛けいただきまして、この度そのページが完成、無事公開の運びとなりました。
最初に「私から見たトラックボールってこんな感じだと思います」ってのをお話させて頂いたんですが、あれですよ。普段は絶対に交わることのないクラスのカースト上位勢から「おい」とか「あんた」とかでなく「こーづかー↑」と名前呼ばれて完全に舞い上がっちゃったような。リモートでですが2時間ぐらい延々と一方的に喋ってたので、その時点で確実にドン引きされたことでしょう。はい。こういうとこですよね。多分もう治らないと思うので来世に期待します。mybestさんも「あちゃー。地雷だ」状態だったろうと推察しますが、その辺はさすがというか、地雷相手にしてこんな立派な記事が出来上がるんですものね。
ただ、そんな痴態を晒しても私が伝えたかったことは汲んで頂けましたし、その上で、今からトラックボールを検討しようというユーザー候補生の理解を助けるために、いくつかの基準を設定しそれをオープンにした上での徹底比較。私は「そんなのめんどくさーい」で試みたことすらありませんが、それがプロの手にかかるとかくも見事に。すごいですね。やっぱりプロは違う。
もとより私自身はまったく公平でなく、幸塚の好みが評価に滅茶苦茶影響して「最終問題クリアで得点10倍」みたいなことを平気でやって悪びれもしないので、こうして大手のメディアさんにしっかり取り上げて頂けるのは、各メーカーさん、各トラックボールにとっても本当に良いことだと思います。是非、mybestさんの検証記事も参考にして頂いて、これだと思う機種を見つけてください。良い手助けになってくれると思います!